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−カタクリの咲く雑木林− |
里の桜が満開となる頃、山ではカタクリの花ざかりをむかえます。木々の若葉が展開する前は、林の下は光がよく入り明るくなっていて、カタクリやキクザキイチゲ、コシノコバイモなどが大急ぎで生長し、花にはギフチョウも訪れます。林内が暗くなるまでのわずか2ヶ月間だけ見られる動植物は、スプリング エフェメラル(春のはかなきもの)と呼ばれ、カタクリやギフチョウはその代表的な種です。カタクリは、木々が葉を広げる頃には実を結び、来年の春にそなえた栄養分を作り終えた葉はすでに枯れはじめています。
カタクリの花
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ホクリクサンショウウオの雌(約12cm) (写真をクリックすると拡大できます)
−ドングリのなる雑木林− |
秋の雑木林にはたくさんのドングリが落ちています。里山でドングリが実る木の代表はコナラやクヌギ、スダジイです。他にも足元でクリや丸くて大きなトチノキの実も見つかります。 栄養価の高いドングリは、厳しい冬を目前にした動物たちの大切な食料になっています。動物に食べられずに残ったドングリは、春に雪がとけると芽を出します。
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雑木林で見つけたドングリ
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動物は深い雪の中では自由に行動したり、自由にえさをとるとができません。そのため、冬眠したり、雪の中のわずかなエサをみつけ生活するなどさまざまな工夫や時には餓えをしのぎながら生きています。一方、植物は雪の下で寒さを防ぎ冬を越します。
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雪の中、エサをとるカモシカ
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ニホンザル |
巣をつくるイヌワシ |
ユキツバキ |
雪の中から起きあがる僧ヶ岳のユキツバキ(宇奈月町)
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ユキツバキの花
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