2020年12月の星空

12月の夜に見える星座や天体を紹介します。
右の図は12月上旬の夜9時ごろ、12月下旬の夜8時ごろの星空です。
惑星の位置は中旬ごろのものです。
今夜は晴れるといいですね!
大きい画像(click)
2020年12月の月
下弦 8日
新月 15日
上弦 22日
満月 30日

流れ星を見てみよう!

毎年12月13日~15日の夜は、ふたご座流星群が見られます。


今年は、14日の午前10時頃が極大と予想されています。

15日が新月なので、条件がとてもよく一晩中楽しむことができます。


なるべく空の暗いところへ行き、夜8時以降、北東から天頂付近を中心に空を見上げてみましょう。

しっかりと防寒対策をしましょう。


拡大図
12月13日~14日 夜9時ごろの東の空の様子
*のあたりを中心に流れ星が流れます。

惑星

火星

12月の火星はうお座のあたりにいて、 南の空に見えます。


天王星

12月の天王星はおひつじ座にいて、南の空にいますが、肉眼では見ることができません。


海王星

12月の海王星はみずがめ座にいて、南西の空にいますが、肉眼では見ることができません。


12月は、富山市科学博物館前の星空観察会で、火星、天王星、海王星を望遠鏡で見ることができます。

星空観察会は毎週土曜日の18:30~20:00です。ぜひ科学博物館にお越しください。

星座

ペガスス座

西の空高くに見える大きな四辺形が目印の星座です。

この四辺形は「秋の四辺形」とも呼ばれ、秋の星座をさがす目印になります。

カシオペヤ座

北の空に見えるMの形が目印の星座です。

このMの形から北極星を探すことができます。

日本では、この星座の形を山にみたてて「やまがた星」とよんだり、舟のいかりにみたてて「いかり星」と呼んでいました。

アンドロメダ座

天頂付近に見える、秋の四辺形の北東の一角から並ぶ3つの星が目印の星座です。

アンドロメダは、ギリシャ神話に出てくるカシオペヤ王妃の娘です。

ペルセウス座

東の空に、いくつかの星が弓なりに並んで見える星座です。

ペルセウス座にある、二つの散開星団がぴったりと寄り添った「二重星団」は、空の暗いところでは肉眼でも見ることができます。

ぎょしゃ座

北東の空に見える黄色い1等星「カペラ」が目印の星座です。

このカペラを含めた5つの星が将棋の駒のような形に並んでいます。

おうし座

東の空に見えるオレンジ色の1等星「アルデバラン」が目印の星座です。

アルデバランのまわりをよく見ると、小さな星がアルファベットのVの字の形に並んでいます。これは、「ヒアデス星団」という散開星団です。

また、アルデバランよりもさらに高いところに、いくつかの星が集まっているのが見えます。これが「すばる」です。

オリオン座

南東の空に見える鼓(つづみ)の形が目印の星座です。

鼓の左上の赤くて明るい星が「ベテルギウス」、右下の青白くあかるい星が「リゲル」です。

真ん中にある三ツ星の下に雲のようなものが肉眼でも見えます。これが「オリオン大星雲」です。

オリオン大星雲の中では、星が新しく生まれています。

明るい星

アルデバラン

東の空に見える赤い星です。

この星はおうし座の星で、明るさは0.9等です。

アルデバランとは『後に続くもの』という意味で、その名のとおり、すばるの後に続いて、東の空から昇ってきます。

地球からの距離は約67光年です。

カペラ

北東の空に見える黄色い星です。

この星はぎょしゃ座の星で、明るさは0.1等です。

カペラとは『かわいいメスやぎ』という意味です。

地球からの距離は約43光年です。

ベテルギウス

東の空低くに見える赤い星です。

この星はオリオン座の星で、明るさが0.0等から1.3等まで変化する変光星です。

ベテルギウスとは『巨人のわきの下』という意味で、その名のとおり、オリオンのわきの下のところにあります。

地球からの距離は約640光年です。

リゲル

南東の空低くに見える白い星です。

この星もオリオン座の星で、明るさは0.1等です。

リゲルとは『巨人の左足』という意味で、オリオンの左足のところにあります。

地球からの距離は約850光年です。


日本では、赤いベテルギウスと白いリゲルを源平合戦の赤旗と白旗に見立てて、ベテルギウスを「平家星」、リゲルを「源氏星」と呼んでいました。

二重星

アルマク(アンドロメダ座γ星)

アンドロメダ座の左足にあたる二重星です。

望遠鏡で見ると、オレンジ色の2等星黄色の5等星がぴったりと寄り添って見えます。

地球からの距離は、約390光年です。

PAGETOP