2021年12月の星空
12月の夜に見える星座や天体を紹介します。
右の図は12月上旬の夜9時ごろ、12月下旬の夜8時ごろの星空です。
惑星の位置は中旬ごろのものです。
今夜は晴れるといいですね!
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新月 | 4日 |
上弦 | 11日 |
満月 | 19日 |
下弦 | 27日 |
2021年 11月の星空 |
流れ星を 見てみよう! |
惑星 | 星座 | 明るい星 | 二重星 |
2022年 1月の星空 |
流れ星を見てみよう!

毎年12月13日~15日の夜は、ふたご座流星群が見られます。
今年は、14日の午後4時頃が極大と予想されています。
夜半過ぎまで上弦すぎの月がありますので、月明かりが視界に入らないようにして、観察してみてください。
しっかりと防寒対策をしましょう。
![]() 12月13日~14日 夜9時ごろの東の空の様子 *のあたりを中心に流れ星が流れます。 |
惑星
金星

12月の金星は宵の明星として、夕方の南西の空に見えます。
今年は、木星と土星と金星が並んで見えます。また7日は、木星のそばに月が見えます。
夜の星空観察会では、早い時間のうちですが、金星を見ていただけます。肉眼でも、ぜひ見つけてみてくださいね。
木星

12月の木星はやぎ座のあたりにいて、 南南西の空に見えます。
望遠鏡でみると、木星にはきれいなしま模様が見えます。
また木星のまわりに「イオ」、「エウロパ」、「ガニメデ」、「カリスト」の4つの「ガリレオ衛星」が見られます。
今年は、木星と土星と金星が並んで見えます。また9日は、木星のそばに月が見えます。
土星

12月の土星はやぎ座のあたりにいて、南西の空にみえます。
また土星のまわりには、「タイタン」をはじめとする衛星(月)もみられます。
今年は、木星と土星と金星が並んで見えます。また8日は、土星のそばに月が見えます。
天王星

12月の天王星はおひつじ座にいて、南の空にいますが、肉眼では見ることができません。
海王星

12月の海王星はみずがめ座にいて、南西の空にいますが、肉眼では見ることができません。
12月は、富山市科学博物館前の星空観察会で、金星、木星、土星、天王星、海王星を望遠鏡で見ることができます。
星空観察会は毎週土曜日の18:30~20:00です。ぜひ科学博物館にお越しください。
星座
ペガスス座

西の空高くに見える大きな四辺形が目印の星座です。
この四辺形は「秋の四辺形」とも呼ばれ、秋の星座をさがす目印になります。
カシオペヤ座

北の空に見えるMの形が目印の星座です。
このMの形から北極星を探すことができます。
日本では、この星座の形を山にみたてて「やまがた星」とよんだり、舟のいかりにみたてて「いかり星」と呼んでいました。
アンドロメダ座

天頂付近に見える、秋の四辺形の北東の一角から並ぶ3つの星が目印の星座です。
アンドロメダは、ギリシャ神話に出てくるカシオペヤ王妃の娘です。
ペルセウス座

東の空に、いくつかの星が弓なりに並んで見える星座です。
ペルセウス座にある、二つの散開星団がぴったりと寄り添った「二重星団」は、空の暗いところでは肉眼でも見ることができます。
ぎょしゃ座

北東の空に見える黄色い1等星「カペラ」が目印の星座です。
このカペラを含めた5つの星が将棋の駒のような形に並んでいます。
おうし座

東の空に見えるオレンジ色の1等星「アルデバラン」が目印の星座です。
アルデバランのまわりをよく見ると、小さな星がアルファベットのVの字の形に並んでいます。これは、「ヒアデス星団」という散開星団です。
また、アルデバランよりもさらに高いところに、いくつかの星が集まっているのが見えます。これが「すばる」です。
オリオン座

南東の空に見える鼓(つづみ)の形が目印の星座です。
鼓の左上の赤くて明るい星が「ベテルギウス」、右下の青白くあかるい星が「リゲル」です。
真ん中にある三ツ星の下に雲のようなものが肉眼でも見えます。これが「オリオン大星雲」です。
オリオン大星雲の中では、星が新しく生まれています。
明るい星
アルデバラン

東の空に見える赤い星です。
この星はおうし座の星で、明るさは0.9等です。
アルデバランとは『後に続くもの』という意味で、その名のとおり、すばるの後に続いて、東の空から昇ってきます。
地球からの距離は約67光年です。
カペラ

北東の空に見える黄色い星です。
この星はぎょしゃ座の星で、明るさは0.1等です。
カペラとは『かわいいメスやぎ』という意味です。
地球からの距離は約43光年です。
ベテルギウス

東の空低くに見える赤い星です。
この星はオリオン座の星で、明るさが0.0等から1.3等まで変化する変光星です。
ベテルギウスとは『巨人のわきの下』という意味で、その名のとおり、オリオンのわきの下のところにあります。
地球からの距離は約640光年です。
リゲル

南東の空低くに見える白い星です。
この星もオリオン座の星で、明るさは0.1等です。
リゲルとは『巨人の左足』という意味で、オリオンの左足のところにあります。
地球からの距離は約850光年です。
日本では、赤いベテルギウスと白いリゲルを源平合戦の赤旗と白旗に見立てて、ベテルギウスを「平家星」、リゲルを「源氏星」と呼んでいました。
二重星
アルマク(アンドロメダ座γ星)

アンドロメダ座の左足にあたる二重星です。
望遠鏡で見ると、オレンジ色の2等星と黄色の5等星がぴったりと寄り添って見えます。
地球からの距離は、約390光年です。