富山県に暮らすカエル
富山にくらすカエル
水中に産卵し、幼生は水中で過ごし変態をして成体となって陸上でくらす動物を両生類と言います。その中でも成体になると尾が消失する無尾目に分類されるのがカエルの仲間です。日本には43種(亜種・外来種を含むと51種)のカエルがくらします。そのうち、富山県では在来種12種、外来種1種の計13種が確認されています。
ヒキガエルの仲間
ヒキガエルの仲間は皮膚にある毒腺から毒液を分泌します。富山県では県内に広く生息するアズマヒキガエルと本州中部の渓流沿いのみ生息しているナガレヒキガエルの2種が確認されています。
アマガエルの仲間
皆さんがイメージするカエルの代表格といえばアマガエルだと思います。主に田んぼや池などにくらす緑色のカエルです。環境によって緑や褐色、灰褐色に体色を変化させることもできます。また希に遺伝的な色素変異で水色や黄色の個体が見つかります。
市内の方から黄色のアマガエルを見つけたと言うことで博物館に持ち込まれました。青い色素を作る機構が先天的にないようで、眼は色素がなく血管の色がそのままでています。
アカガエルの仲間
富山に暮らすカエルの中で最も多くの種類が属するグループで、ヤマアカガエル、ニホンアカガエル、タゴガエル、ナガレタゴガエル、ツチガエル、トノサマガエルの6種が富山でくらしています。
アオガエルの仲間
アオガエルの仲間は森林や渓流にくらすカエルが属します。富山県内では初夏になると水場の上にある木の枝に泡状の卵塊を産むモリアオガエル、田んぼや川沿いの草地に産むシュレーゲルアオガエル、渓流にくらし初夏に涼しげな声でなくカジカガエルがくらします。
外来種のウシガエル
北米原産で食用に輸入されたものが定着した特定外来生物に指定されているカエルです。ウシのような「ヴォーッ、ヴォーッ」という声で鳴きます。富山県内でも広く貯水池や河川沿いでくらしています。