富山県のニホンザル

ニホンザルってってどんな動物?

霊長目オナガザル科に属するサルで、日本の本州・四国・九州とその周辺にある一部の島(屋久島など)に生息しています。鹿児島県の種子島と茨城県では絶滅しました。ヒトを除いた霊長目で最も北まで生息する種類です。

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ニホンザルの親子

 

群れでの暮らし

複数の雄と雌、子どもを含む十数頭、ときには百頭を越える集団を作って生活しています。オスは4歳ぐらいになると生まれた群れから離れ、他の群れに入ったり離れザルとして1頭で生活したりを繰り返します。メスは生まれた群れから離れることは基本的にありません。

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けんかするニホンザル

何を食べているのか

主に果実(堅果を含む)・種子・若葉・花・成葉・草本・樹皮・冬芽などの植物を食べます。たまにキノコや昆虫なども食べる雑食性です。

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ヤマブドウを食べるニホンザル

 

富山県での分布

 富山県では戦後の1950年代頃は黒部峡谷周辺にのみ生息していたようですが、分布が徐々に広がり、今では県東部を中心に県内に広く生息しています。富山大学等の調査で、黒部峡谷のサルは厳冬期に荒天の際には洞窟へ避難するといった行動をすることが知られています。

 
この記事を書いたひと
清水海渡
担当:脊椎動物
小さいころから動物が好きで小学生の頃には毎週末バードウォッチングをしていました。高校生の頃に動物の好きな先生に出会い、野山で小さな哺乳類の調査をしたのがきっかけで虜になってしまいました。特にコウモリ・ネズミ・モグラといった小さな哺乳類が好きです。LINK: 学芸員の部屋
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