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かがくのギモン(リファレンスコーナー)

このページでは、博物館によく寄せられる疑問・質問と学芸員からの回答を毎月紹介します(当月の内容は館内図書コーナーにも掲示)。疑問・質問は館内等で配布している サイエンストピックス に先行して掲載しますので、皆さんも「かがくのギモン」に挑戦してみてください。
科学や自然のことで疑問に思うことや、どうやって調べればいいか分からないことなどがありましたら、お気軽に各学芸員または 質問受付ページ までどうぞ。

2022年11月のギモン「次に富山で見られる月食はいつですか?」

近藤
近藤
(天文担当)
今後、2030年までに富山でられる月食を一覧にしました。
日時 月食の種類
2023年10月29日 明け方前 部分月食
2025年9月8日 真夜中~明け方前 皆既月食
2026年3月3日 宵のうち 皆既月食
2028年7月7日 明け方前 部分月食
2029年1月1日 真夜中 皆既月食
2030年6月16日 真夜中 部分月食
月食は、およそ1~2年に一度の頻度で見ることができます。しかし、月食が起こる時間は毎回異なり、真夜中や明け方前になることもあります。観察しやすい宵のうちに起きるおすすめの月食は、2026年3月3日です。
とやまサイエンストピックス「皆既月食と天王星食PDF 345.78KB

2022年10月のギモン「ツキノワグマは一日どれくらいミズナラのドングリを食べるでしょう?」

清水
清水
(脊椎動物担当)
約700粒、3kg以上のミズナラのドングリを食べます。大人のツキノワグマは一日平均で約9,000kcalの餌を食べます。ミズナラのカロリーは100g(湿重量)あたり287kcalなので、約3,040g(3.04kg)を食べる計算です。
とやまサイエンストピックス「富山に暮らすツキノワグマPDF 345.78KB

2022年9月のギモン「外来植物を増やしていけないきまりはありますか?」

太田
太田
(植物担当)
外来生物法*という法律があります。
この法律は、私たちの生活環境が外来生物によって悪い方向に行かないようにするために定められました。
日本に2,000種もいる外来の動物・植物のうち、主に明治時代以降に日本に持ち込まれ、日本の生物や生態系、農産物などに大きな被害を与えるもの、人にかみついたりする危険なものなど156種が「特定外来生物」として指定されています。
動物ではカミツキガメ、ヒアリ、アライグマなどが、植物ではオオキンケイギク、オオカワヂシャなどが入っています。
特定外来生物は、飼育や栽培すること、人にゆずること、野外に放つことなどが禁止されています。違反すると罰金もあります。さらに、特定外来生物を取り除くことが求められています。
私たちは、外来生物が増えることのないよう、気をつけていきたいですね。
*正式名称は、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(平成17年6月に施行)
とやまサイエンストピックス「外来植物ってなに?PDF 720.87KB

2022年8月のギモン「自転車のペダルを逆回しした時に、音がなるのはなぜ?」

市川
市川
(物理担当)
止まっている自転車のペダルを反対向きに回した時、後輪から「チャララララ...」という音がしますね。これは、後輪の軸に組み込まれている「ラチェット」の音です。「ラチェット」とは、一方向の回転の力だけを伝え、逆向きは空回りさせるしかけのことです。ペダルを逆回しした時になる音は、ツメがラチェットのギザギザの歯に押し倒(たお)されては戻る時にぶつかる音が連続してなるという、空回りしている時の音です。
走っている自転車でペダルをこぐのをやめた時にも、同じ音が鳴ります。

2022年7月のギモン「ツヤハダゴマダラカミキリはどのように日本に来たの?」

岩田
岩田
(昆虫担当)
はっきりとはわかっていませんが、荷物の形が崩れないように梱包するための木材にくっついて、日本に来たと考えられています。木材の中に幼虫や蛹が入っており、運ばれた先で成虫になり、その場所に住みついたと考えられます。
とやまサイエンストピックス「外来昆虫ツヤハダゴマダラカミキリに注意!PDF 622KB

2022年6月のギモン「カワゴケは、わき水や井戸水の流れでしか見つからないのはどうしてですか?」

坂井
坂井
(植物担当)
カワゴケは暑さに弱く、生育には真夏の昼間でも水温が約20℃までにしか上がらないことが重要です。平地でもわき水や井戸水の流れはつめたいですが、他の水路では20℃より上がってしまうことがあるためです。
とやまサイエンストピックス「絶滅危惧種のカワゴケを増やすPDF 944.54KB

2022年5月のギモン「今年1月のフンガ火山(トンガ)の噴火では、軽石が噴出したのですか?」

増渕
増渕
(岩石担当)
フンガ火山の噴火は、マグマが水と接触して一気に水蒸気になることで生じるマグマ水蒸気噴火でした。噴出物は黒色の火山礫が多く、福徳岡ノ場のような大量の軽石は確認されていません。
とやまサイエンストピックス「海を漂う軽石PDF 387.98KB

2022年4月のギモン「酸素の少ない血は、なぜ黒っぽい色になるの?」

市川
市川
(物理担当)
血液が赤いのは、血液中に多く含まれる赤血球の色で、赤血球が赤いのはその中に含む「ヘモグロビン」という鉄原子を含むタンパク質に由来します。 このヘモグロビンは酸素分子と結合しているとあざやかな赤色になりますが、結合していないと黒っぽい赤色になります。酸素が少ないと酸素と結合していないヘモグロビンが増えるため、黒っぽい色になります。。

2022年3月のギモン「外来生物として海外に広がった日本の生き物もいる?」

吉岡
吉岡
(化石担当)
日本から海外に広がり迷惑がられている生き物もいます。国際自然保護連合がまとめた「世界の侵略的外来種ワースト100」の中には日本から広がったものとして、植物のクズやイタドリ、海藻のワカメ、二枚貝のヌマコダキガイがあげられています。
とやまサイエンストピックス「コモチカワツボ:自然保護のつもりが…PDF 378.91KB

2022年2月のギモン「富山市科学博物館には生物の学名の基準となった模式標本はありますか?」

藤田
藤田
(恐竜担当)
プテロペルナ・キタダニエンシス(Pteroperna kitadaniensis)、昆虫のハネカクシの仲間、等脚類のコツブムシやコシビロダンゴムシの仲間などの模式標本が当館に保管されています。

2022年1月のギモン「日本で一番大きいパラボラアンテナはどこにあるの?」

近藤
近藤
(天文担当)
長野県佐久市の臼田宇宙空間観測所(JAXA:宇宙航空研究開発機構)にあります。この観測所には、直径64mもの大きなパラボラアンテナがあり、惑星や彗星、月などを探査している宇宙探査機に指令を送ったり、観測されたデータを受信したりするために使われています。他にも、アンテナの仕組みやロケット、衛星などについて紹介している展示室など施設見学もできるので、近くに寄った際には、見に行ってみるのも良いでしょう。

2021年12月のギモン「ムササビとモモンガは同じ動物?」

清水
清水
(脊椎動物担当)
違う動物です。ムササビもモモンガも同じリスの仲間で、ともに皮膜を使って木々の間を滑空します。しかし、いくつか違う点があります。
とやまサイエンストピックス「空を飛ぶ!?ムササビPDF 389.25KB

2021年11月のギモン「富山県には宝来島という島があると聞いたのですが、どこにあるの?」

増渕
増渕
(岩石担当)
有峰湖(富山市)にあります。ダム湖が建設される前は「吉事山」という山で、ダムに沈んだ後、その頂上部分が湖面に顔を出して島となったものです。ダムの水位が下がると、陸続きとなることもあります。
とやまサイエンストピックス「富山に島はいくつある?PDF 572KB

2021年10月のギモン「運動場にオオバコが多いのはなぜですか。」

太田
太田
(植物担当)
踏まれてもだいじょうぶな体のつくりを持っているためです。
オオバコは、
  • 花の茎や葉に弾力があるので、人や動物に踏まれても傷みにくい。
  • 強く根を張っているので、葉をむしられても地下の根と茎が残り、すぐに新芽を出す。
  • 踏まれる場所には他の草が育たないので、太陽の光をたくさん浴びられる。
  • 種子には、水に濡れると粘り気を出す性質があり、靴にくっついて運ばれてくるし、
  • 水たまりのへりに残りやすいし、乾きにくいので発芽しやすい。

2021年9月のギモン「月面に着陸した人は今までに何人いますか?」

竹中
竹中
(天文担当)
12人です。すべてアメリカ人で、1960~70年代に行われたアポロ計画で行った人たちです。その後、人類は月に行っていません。しかし今後、NASAのアルテミス計画によって、2024年に有人月面着陸、2028年までに月面基地の建設を開始することを目指し、準備が進められています。
とやまサイエンストピックス「お月見をしようPDF 461.27KB

2021年8月のギモン「昆虫採集すると虫がいなくなってしまうのでは?」

岩田
岩田
(昆虫担当)
基本的には人間が採集したくらいで昆虫は減りません。昆虫が減る大きな理由は、森の木が切られる、池が埋められる、外来生物にすみかを取られるなど、その昆虫に適した環境が急に、根こそぎ無くなることです。
とやまサイエンストピックス「富山県の絶滅危惧種・コオイムシPDF 619.85KB

2021年7月のギモン「シーグラス(砂浜で磨かれたガラス片)は富山で拾えますか?」

吉岡
吉岡
(化石担当)
富山の海岸でも様々な色や形のシーグラスを見つけることができます。きれいなので打ち上ったシーグラスを集めるコレクターがいるほどですが、そのもとは捨てられた瓶などのガラスごみだということを忘れないでください。海岸では原型をとどめたガラス瓶や鋭利なガラス片も見つかります。
とやまサイエンストピックス「砂浜の貝殻はどこからやってくる?PDF 551.83KB

2021年6月のギモン「乾いたコケは、どれくらい生きていられるのですか?」

坂井
坂井
(植物担当)
1週間から2年間、またはそれ以上です。乾燥に対する強さは種類によって違います。水の中で生育するカワゴケは1週間程、日なたの乾いた所に生えるギンゴケは2年間程のようです。日かげに生えるツボゴケはその中間と思われます。
カワゴケ 水中に生える ギンゴケ 日なたに生える ツボゴケ 日かげに生える
とやまサイエンストピックス「水で変身するコケ植物PDF 416.18KB

2021年5月のギモン「皆既月食は、めずらしいの?」

林

(天文担当)
表のように、皆既月食は富山でも数年に一度起こるので、あまりめずらしくないと思うかもしれません。ところが、その時に天気が悪いと見えません。富山で前回しっかり晴れて見えたのは7年前です。さらに、夜中や明け方などの見づらい時間に起こる場合もありますから、実際に体験できるチャンスはかなり少ないと言えます。
表 富山での皆既月食の状況
2014年10月 8日 晴れ よく見えた
2015年 4月 4日 くもり 場所により見えた
2018年 1月31日 くもり 見えず
2018年 7月28日 くもり 見えず
2021年 5月26日 今回
2022年11月 8日 次回
とやまサイエンストピックス「5月26日の皆既月食を見よう!PDF 506.53KB

2021年4月のギモン「地球より重力の小さい月でふりこをゆらしたら、どうなるの?」

市川
市川
(物理担当)
同じふりこでも地球上より月面上の方がゆっくり動きます。ふりこをゆらす力が小さくなるためです。月の重力は地球の約1/6です。計算すると、1往復する時間は約2.4倍長くなります。
とやまサイエンストピックス「ふりこの長さを変えてみると…PDF 398.35KB

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